夢のサロン〜仲間とともに〜
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2007年11月3日(土)〜11月5日(月)まで中国成都で開催された「2007年第1回世界麻雀選手権大会」へ出場して参りました。
初の国際試合です。
148名16カ国からの参加、比率からいって1卓には「アメリカ・ヨーロッパ・中国・日本」という参加選手状況でした。
国際公式ルールのマージャンはあがった役名と点数を申告しますが、国際試合ではそれが「中国語か英語」になります。
私は今年(2007年)8月からこの国際公式ルールを習いだして、ようやく81ある役を覚えたくらいで無茶な挑戦でしたけれど、とりあえず「世界を体感したい☆」という気持ちが大きく突っ走ってしまいました。
個人の結果、順位は下から16位でしたけれど、本当に思い出に残る素晴らしい経験でした。
さて、以下私の「初の国際試合体験」をレポートさせて頂きます。

1日目(試合前日)
成都は麻雀の都そして中国第5の都市。
とっても都会でした。
そこから世界遺産の「九寨溝」へもう一度国内線に乗りました。
この空港内には「棋牌」と看板のあがったコーナーがありました。
チェスやカードや麻雀が出来るようです。
そして会場へはバスで。
さすが麻雀は中国国民の文化
通り沿いのお店3軒おきくらいにお外で麻雀を楽しんでいらっしゃる様子が見られました。
若い女性も。
中国の方にお聞きすると「小さい時から麻雀はできて当たり前」だそう。
日本のかるた・・百人一首と同じ文化なんですね。

会場に到着。
かなりの人が前日から泊まっていらっしゃったようです。
綺麗なホテルです〜。5つ星!
会場もこのホテルの2階の大ホールです。
歓迎レセプションは、国別に丸テーブルに着席。
うわぁ本当に外国の方が大勢。
全員で144名ですものね。
しっかりしたカラーの全員の写真入のパンフレットも頂きました。
いろいろと貢献されてきた方々の表彰が続きます。
こんな大きなイベントを開催する準備をされた方々のお力を思うと・・・感謝です。
式が終わったら時間が出来ます。
みんなでやることと言えば・・・やっぱりマージャンでしょう。
別館ではすでに前日から来られて慣れていらっしゃる方々が練習中で一杯です。
私達ひまわり教室組み6人の中でただ一人中国語が出来る女性のお力でどっかにマージャンできるところ無いか〜と聞きまわって、きちんとした個室の「棋牌室」で練習ができました。
日本人の審判員の森さんが覗きに来て下さいました。
質問攻撃です。
「明日の予約もしておきましょうか〜。」と私が言うと「明日は外国の方とやったら?」と軽くひとこと。 え〜っ外国の方と練習するんですか?
無理。

そんなこんなで結局24時くらいまで練習をしていました。

2日目
とうとう本番ドキドキです。

今日は午前に1ゲーム。午後から2ゲームです。
会場は綺麗で、国旗が壁に16飾られています。
方向をあらわす「東」の大きな字の旗と「品」と「静」の字が。
常々思っていたその事がまさにここに・・・驚きました。
また最後にこの感動の内容をご説明しますね。

安心したのは「自動卓」だったこと。
手積みではとても制限時間の2時間では最後までまわりません。
その卓が日本製では見られない機械的でなく木製の彫刻がほどこしてあるようなものだったのは感動でした。
あ〜中国だ!
まさに麻雀博物館で見たようなあの昔の中国の高官が使われていたような木製の卓を思い出させます。
欲しいな〜。この卓。

うわ〜選手の中には「アームレスラーか?」と思わせるような男性もいらっしゃいます。
(この方は後で中国の新聞に写真入で紹介されていました。横の説明に「猛男」の字が・・・)
中国の若者チームは赤のジャージ組・青のポロシャツ組と・・・とってもスポーツしています。
北京大学、精華大学・・など中国の超エリートの大学生だと後で日本麻雀連盟の石本理事長から教えて頂きました。
まさに頭脳スポーツなんですね。

1卓あたりに日本人1名中国人1名ヨーロッパかアメリカから2名が標準です。
あがったら役名と点数は日本語でなく、中国語か英語で言います。
「チー」の発音が著しく日本語のそれと違います。
最後には真似て言えるようになりました。

初ゲームは4位・・・0点です。
ふ〜。
昼食休憩時間もゆっくり1時間半取ってあります。

2ゲーム目も4位・・・オ〜イ。
中国の若者強すぎです!
私が下手過ぎ・・・(しょぼん)。

休憩時間はロビーでソフトドリンクサービス、カステラ系のお菓子もあります。
接待もきれいなピンクのスーツのユニフォームを着た女性。嬉しいですね。
会場の入り口には制服姿の警備の方が立っていらっしゃいます。なんかすごい。こんな大会初めて・・・ですよね(私には)。

3ゲーム目ようやく3位・・・1点。
は〜!ず〜っと4位だったらどうしようかと思った。
この日に対局させて頂いた方、アメリカのチームの方はお見かけしたことがあるなぁと思っていたのですが、後で「近代麻雀」を見て分かりました。
フルブライト奨学金で日本の麻雀を研究されているベンジャミン・ボアズさんでした。
第18回麻雀最強戦でも開会のご挨拶をされた方だそうです。
日本語ペラペラでいらっしゃっいました。
さすがです。

さぁさぁ忘れて・・ご飯ご飯。
今日は一緒のテーブルについたオランダとスイスの方々と片言英語トーク!!
この方は2000何年のフランス優勝でこの方は2000何年のどこどこ優勝っ・・てすごい人ばかりなんですねぇ。
一緒に日本から来た先輩が「皆さん明るく楽しい方ばかりだ・・・」って言えって。
え〜っと2,3覚えている単語を並べるけれどどうもニュアンスが違うみたい。
そこに石本プロ曰く「ジョイフル!」・・・なんかレストランでありましたね。
それがすっごい反応・・拍手喝采「オ〜。ジョイフル!ハッピーね」
通じました。やりますね〜。
とっても明るく楽しいひと時でした。
きっつい中国のお酒を呑みあって真っ赤になってるおじさま。
お酒は万国のコミュニケーションツールですねぇ。

さて今夜もやっぱりマージャンですかぁ?
別館(スパに麻雀ルームあり)へ。
あ〜やってるやってる。
フランスチーム。
よせていただきます。
昨日は無理!って思ってた海外の選手と練習が出来ました。 (感激です)
片言英語で「どのくらい練習していらっしゃるの?」と聞くと週に2日はクラブで、1日は仲間ととのお返事でした。
さすが週3日も練習されているんですね。

3日目
さぁ。今日はマージャン三昧。
4ゲームです。

朝食には持っていった「ゆかり」が大好評。
お粥って味ついてないですよね。
今日の目標はラスをひかない(4位にならない)こと!
頑張るぞ〜!

ようやく出ました私のお得意「ウーメンチー・チートイ 38点」
初の2位・・2点ゲット!
大会ではいろいろなことが起こります。
8点に満たないあがり(自分の風を勘違い)で倒牌してチョンボ・・・とか。
花牌の補充する牌間違いとか
親がチョンチョンするところ4つ持っていってしまったりとか。
いろいろな卓でしょっちゅう審判員さんが呼ばれています。
日本語のわかる審判員さんが少なくて大変そうです。
私は下手ですが、そういうミスだけは今回しませんでしたね。
良し良し。
自分に言っておきましょう。

午前中の2ゲーム目は3位・・・1点ゲット!
ず〜っと1位っていう人もいらっしゃってすごいですねぇ。

昼からも2位、3位。
中国の若い選手達の勝ちにかける執念には学ばなければなりません。
それだけ点数あったらもういいですよねというようなところでもガンガンいっていらっしゃいます。
おかげでこちらがあがれたりもできたりするのですが。
到底追いつけず。
ハイスコアの賞を取られました。
周りのヨーロッパの方もおいおい〜ってムードでした。

面白かったのは中国の方の「ウーメンチー」が分からないヨーロッパの方に「All types」と私が言ってあげて「オ〜。」と通じたりしたこと。
すごい!こんなこともあるんですね。感動。
2日目にもなるとちょっと余裕出てきたりして。
楽しいです。
パンフレットで目立ってた中国の可愛い女の子(ソン パンジン嬢)と同卓しました。
でもとっても強いんです。
トップを軽々取っていかれました。

夕食後またマージャンです。
今度は中国選手と日本選手の混合チームがすでにやっていらっしゃいました。
空いてる中国選手2名とすることになり、そのお一人が彼女(ソン嬢)、とっても楽しいひと時でした。

最終日

さて、最後の試合は楽しくやろ〜っと。
今度も中国の方お二人です。
その中のお一人はアンリ風の女性でした。
高い手の時は役と点数の書いてあるリストを見たりして・・・。
でもしっかりあがっていらっしゃいました。
ヨーロッパの方はチョンボして謝っていらっしゃいました。
最後の最後、中国の男性が4枚目(フーチェチャン)ツモって「ラッキーだ」って叫んでトップをとられました。
結局最後は4位。

ふ〜。

次はベスト16の決勝戦。
日本人はひまわり教室組みからは1名加藤さんが出場。
他には岩澤さん、今枝さん、手塚さん、千葉さんが出場。
ソン嬢も出場している。
女の子と仲良くなったらあげようと思って持ってきた日本風のお土産を彼女に渡しました。
良かった渡せる相手が出来て。

日本チーム団体戦は3位が岩澤さん・井戸田さん・小田さん・釘宮さんの日本麻将体育協会大阪隊。
4位が釘宮婦人・鈴木さん・千葉さん・手塚さんの日本麻将体育協会東京隊で、
ひまわり教室Aは19位私のいるBは25位でした。(36チーム中)
すみません足ひっぱって。

表彰式・閉幕式までの時間近くの世界遺産の「我眉山・報国寺」を観光しました。
こちらも世界遺産です。

最後の夕食です。
こんなに「マージャン」という言葉を聞いた日は無かったでしょう。
「20年後に私は第1回の世界大会に出たのよと言える記念すべき大会に皆さんは参加されました〜拍手喝采〜」みたいな感じで盛り上がりました。
この大会に参加できて良かったなぁと改めて感激しました。

みんな名残惜しく「また次のオーストリアの大会で会おうね」って約束して分かれました。
個人12位のソン嬢に「英語も中国語も勉強しなあかん」というと「マージャン勉強せぇ!(ニュアンスは違うかもしれません)」と言われました。仰るとおりで、頑張ります。
私を探して手を引っ張って行ってお土産のお返しに「北京大学のキーホルダー」を私と石本プロにと二つ下さいました。
とっても嬉しかった!
彼女と一緒にいた男の子にこの前「どこの大学?」と聞いたら「○●大学(当然中国語なので聞いても分からない)」と答えてくれて私が分からなそうにしていたら「中国で最も有名な大学」と教えてくれました。
それが「北京大学」だったんですね。
中国の東大といえるところです。

今度はその東大生に勝てるように修行します。
本当に感激、感動、反省の毎日でした。
楽しかった。最高でした!

一緒に旅したひまわり教室の先輩方とも仲良くなれて嬉しかったです!
これからもよろしくお願いします。
先輩方は次に向けてこれからは英語やらなあかんなぁとおっしゃっていました。
さすがいくつになっても学ぶ意欲いっぱいです。

最近「女性の品格」「国家の品格」「派遣の品格(でしたっけ?)」と品格ブームです。
会場の壁にも「品」という字のタペストリーがかけてありました。
これは日本のブームには関係ありませんね。
マージャンって頭脳ゲーム・競技であり、国際交流も出来る素敵なコミュニケーションツールでもあり、そしてマナーも重視するため「品格向上のツール」でもあるんではないかと思っていました。
それが今回本当だと確信するにいたりました。
とっても嬉しいことです。

私は経営学を学んでいますが、経営からいっても企業のブランド=品格の重要性は最近声高に言われています。
その反面いろいろなニュースが流れている今日です。
どんな組織も信頼に足る「品格」が必要です。
その「品格」を作り上げることができるのは「品格あるトップであり所属メンバー」であるはずです。
勝負にこだわるあまりに品の欠いたマナーは通らないし、自分はマナー良くありたいと思います。
 いくつになっても高い品格を身に付けるよう努力していきたいと思っています。
それがマージャンでトレーニングできる・・そう信じて、

当教室はマナーには厳しいところであり続けていきたいと思います。

レッスンプロ講座受講の時、井出先生がサインに書いて下さった言葉
楽しく厳しく優しく」を心に刻んで。

長い文章を最後までお読み下さってありがとうございます。


 
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